映画「イル・ポスティーノ」 10月11日 伏見ミリオン座

予備知識と期待感

 30年近く前、名宝シネマで見た記憶がある。

 都会からやってきた少し年上の男が若い女性(バイトか?)に掛けた

 口説き文句(?)を傍らで聞いていたおばばが 

 「心を刺し殺しすような言葉だよ、まったく」というセリフがあり

 何気ない言葉がでも危険な香りを持つことがあるということを知った記憶がある。

 

映画館に突入

 観客30人弱。 年配客が多い。

 若い人には、無名の作品だから仕方がないか?

 

鑑賞後

 あれ?またも自分の記憶と違う。

 都会からマスコミは島へは来てない。

 儚げだな印象Gだった少女は、きちんとした女性だった。

 詩人が登場人物として出てきた記憶がない。

 しかし、言葉をめぐる物語であることは確かだった。

 

 内気な青年マリオが詩人に言葉を使うことを学び

 好きな女性を娶る(?)話とは!

 このマリオの詩人へのアプローチはかなりドキドキする。

ベアトリーチェに惚れてからの猪突猛進ぶりを、

 30年前の私はどうとらえていただろうか?

   

 風景が美しいということは、住んでいるひとには過酷な環境である、

 と思う。

 

 それにしても、政治家の口車はいつどこでも・・・・

 

 忘却度 4.5

胸圧度 4.5

 

余禄 それにしても、ジャンヌ・モローの「思春期」といい、黒沢明「乱」といい

   記憶がほとんど残っていないことに改めて愕然とする。

   

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予備知識&期待感

  無声映画

  某BOOK・OFFでよく見かける。

  基礎知識として見ておこう。

 

というわけで、映画館に突入。

  観客は満員。圧倒的に女性が多し。

 

観賞後

 怪人は怪人のままだった。ヒロインがなびくなんてことはない。

 原作はどうなのだろうか? 

 数十年前、創元推理文庫で原作を読もうとしたが、翻訳の古さに撃沈した記憶がある。

 果たして新訳はでているのだろうか?

 

 今回,活弁とピアノ演奏付きでみたわけだが、これはよし悪しだ。

 セリフは活弁士の解釈であり、それによりセリフを想像する幅が全くなくなる。

 DVDで見たあと、この活弁付きを見るべきだった。

 

満足度 3

 

  

 

予備知識&期待感

  無声映画

  某BOOK・OFFでよく見かける。

  基礎知識として見ておこう。

 

というわけで、映画館に突入。

  観客は満員。圧倒的の女性が多し。

 

観賞後

 怪人は怪人のままだった。ヒロインがなびくなんてことはない。

 原作はどうなのだろうか? 

 数十年前、創元推理文庫で原作を読もうとしたが、翻訳の古さに撃沈した記憶がある。

 果たして新訳はでているのだろうか?

 

 今回,活弁とピアノ演奏付きでみたわけだが、これはよし悪しだ。

 セリフは活弁士の解釈であり、それによりセリフを想像する幅が全くなくなる。

 DVDで見たあと、この活弁付きを見るべきだった。

 

満足度 3

 

  

 

映画「本日公休」 10月16日 シネマスコーレにて

予備知識&期待感

  台湾映画。

  あえて4週間、プロクラムを組むスコーレを信用して。

  予告編は見た記憶があるのだが、忘却

 

というわけで、映画館に突入。

  観客は10人強

 

観賞後

  家族と世代間の価値の相違の映画だった。

  主人公は、成人した娘ふたり、息子ひとりを持つ床屋(!)の女性。

  夫には先立たれている。

  いつまでも頑固に同じやり方で、店を切り盛りしている。

 ,  美容室で働きながら野心を抱く長女は否定的。

  世の中は変化進歩しているのよ。

 

  下の娘が帰省すると店が「本日公休」の看板が。母がいない。

  行先を他の二人も知らない。 

  というところから、お話は始まる。

  長女の元夫には行先を告げているというのが、この話の核のひとつ。

  

  いい気分で映画を見終えることができるのだが、 あれって思うことが多々。

  時間が前後する構成に意味がみいだせない。

  映画の最後10分ぐらいはいらないのでは。

  娘が二人とも髪を扱う仕事をしていることで、わかるのだから。

 

幸福度 4.5 

満足度 3.5

  

 蛇足 長女の野心が某QBハウスの経営だってことが・・・・

    床屋とカットハウス、この象徴的な時代の変化。

  

    

 

映画「蒲団」 10月10日 シネマスコーレにて

編集

編集
予備知識&期待感

  田山花袋「蒲団」原案(!)

  「卍リバース」「知人の愛リバース」に続く原案もの。

  予告編を見る限り、40代脚本家のもとに女子大生が弟子入りしてくる。

  危険な香りしかしないが、果たして?

 

というわけで、映画館に突入。

 始まり時点では観客おいら1人。 映画終了時5人。

 

観賞後

  醜い中年男性の話だった。

  30代で代表作を発表したあと、それに並ぶ作品を世に送りだせていない脚本家。

  野心を抱いて、新潟から大学を中退して脚本家のもとに押しかけてきた女。

  前半は、40代の脚本家が、その女子大生くずれに翻弄され、理不尽な態度を

  とるようになるまでが描かれる。

  後半は、老醜いや、40代で老醜か?ま、その女に才能が枯渇していることを

  見抜かれ・・・・・

 

  老害にすらなれないみじめな脚本家の話といったところか。

  

  その2日前に見た「はじまりの日」は、たまたま聞いた女性の歌声に才能を

  感じ、メジャーデヴューさせるために奔走する老人一歩手前の男の話。

  一方この映画では、その女の才能を自分の為だけに・・・・

 

満足度 3.75

  

 蛇足 このところ同じようなテーマの映画を見る。

     21歳の女性を描いた「ナミビアの砂漠」と「威風堂々」

     男女の体が入れ替わる「愛のぬくもり」と「私が俺の人生!?」

 

    

映画「コットンテール」 3月1日 ミッドランドスクエアシネマにて

予備知識&期待感 
    リストアップした時点で、何に惹かれたのか忘れた。
 監督が日本に住んでいた時期もあるということ以外に
 知識なし。
 
というわけで、映画館に突入。
 が、なんと予約した時間を勘違いしており、入場料一回分が
 吹っ飛んだ。
 なぜか、客多し。
 ?
 
観賞後
 
 最初の10分でこの映画に取り込まれる。
 妻の遺言通りにイギリスに散骨に行く話。
 出会いから臨終までの記憶を間に挟みつつ、お話は進む。
 父と息子の和解というもう一つのテーマが絡み合う。
 
 感想は、途中から涙が止まらなかった。
 これ以上、でてこない。
 
落涙度 5以上
 
 明かりがついてびっくり。女性ばっかり。
 男はかなり少ない。
 これは・・・・「押し」が理由か?
 
 
 
 

映画「エル・スール」 2月20日 伏見ミリオン座にて

予備知識&期待感
昨秋観た「みつばちのささやき」は3度目だったが、ほとんど
忘れており、姉の存在あるいは何度も手紙をやりとりする母が
新鮮だった。
この「エル・スール」のほうが好みで記憶に哀切なラストは
残っている。果たして・・・
 
というわけで、映画館に突入。
 この映画の前に見た「瞳を閉じて」の倍以上の入り
 
観賞後
 あれ?
 自分の記憶にあるストーリーとラストが違う。
 この映画も3度目なのだが、1回目の時はぴんと来ず
 2回目の時にいたくしみた記憶がある。
 最後、父親とかのレストランでダンスを踊ったあと
 さよならを静かに娘に告げて、南へ昔の想い人のところへ
 去るというラストに。
 が、そんなシーンはなかった。
 
 に、しても、やはり染み入る映画である。
 父と娘の物語というかおはなし。
 父の知らない一面を垣間見たとき、娘は何を思うのか?
 静かに静かに時は進む。
 そして・・・・
 自分に対する絶望感がああいう行動をとらしたのだろう。
 娘がそれを理解するには、若すぎる。
 
 
耽溺度4.5
 
 それにしても、自分の記憶とは違うラストにびっくり。