予備知識と期待感
30年近く前、名宝シネマで見た記憶がある。
都会からやってきた少し年上の男が若い女性(バイトか?)に掛けた
口説き文句(?)を傍らで聞いていたおばばが
「心を刺し殺しすような言葉だよ、まったく」というセリフがあり
何気ない言葉がでも危険な香りを持つことがあるということを知った記憶がある。
映画館に突入
観客30人弱。 年配客が多い。
若い人には、無名の作品だから仕方がないか?
鑑賞後
あれ?またも自分の記憶と違う。
都会からマスコミは島へは来てない。
儚げだな印象Gだった少女は、きちんとした女性だった。
詩人が登場人物として出てきた記憶がない。
しかし、言葉をめぐる物語であることは確かだった。
内気な青年マリオが詩人に言葉を使うことを学び
好きな女性を娶る(?)話とは!
このマリオの詩人へのアプローチはかなりドキドキする。
、ベアトリーチェに惚れてからの猪突猛進ぶりを、
30年前の私はどうとらえていただろうか?
風景が美しいということは、住んでいるひとには過酷な環境である、
と思う。
それにしても、政治家の口車はいつどこでも・・・・
忘却度 4.5
胸圧度 4.5
余禄 それにしても、ジャンヌ・モローの「思春期」といい、黒沢明の「乱」といい
記憶がほとんど残っていないことに改めて愕然とする。